ここでは、ディスコグラフィーから見るドラムの感想を書きます。
技術的にわからないことが多々ありますので、間違いもあるかと思いますが、ご了承願います。

Overture
Yesterday's
Feel it
何度も夢の中でくり返すラブ・ソング
Heart
忘れえぬ君へ・・・
Cool so Rock
一秒のOthello〜君に選ばれたい〜
ジャンクフードの逆襲
君を想うとき
Brake Down
Love & Peace
JUMBO
Yesterday's 〜Reprise〜


Overture

シングル曲のフレーズがところどころに味付けされたオープニングの曲。
こういう幕開けをするアルバム決して嫌いじゃない。テーマ、統一感があるような気がして。
ドラマのような感じというか。。。

Yesterday's

Overtureからの流れで、この曲自体はドラムから始まる。「愛の嵐」のように、途中からドラムの音が乗ってくるのも、それはそれでいいけど、この曲に関しては、このはじめの部分のフィルが重要でしょう。跳ねた感じのフレーズで、小気味いいし。このアルバムを初めて聞いたとき、まず思ったのは、やっぱり私はまぼのドラムの「音」が好きだなあ、と。スネアの鳴りだったり、クラッシュの動きだったり、すーっと音が入ってくる。前にそういうことをあまり気にしていなかったとき、あるライブに行ったら、そのドラマーは重いスネアの音を出す人で、メインは歌い手でそのドラマーはバックバンドに過ぎないのに、やたらと違和感で気になってしまったことがある。そのとき、自分とは合わない音を知って、まぼの音の気持ちよさを知った。たまにテレビとかで、今日の音は違うなあと思うこともあるけど、ライブにしても、いい感じに聞かせてもらってます。
で、本題のこの曲、つい先日までドラムを練習してました。ゆったりした気分で叩けて、気持ちがいい。ただ、アルバムを聞いて思っていた印象は、もっとバスドラのキックも少なめかと思っていたら、小節ごとに違うフレーズになっていて、譜面でそれを追うのは、結構ドキドキ。でも、初見でやって、とても楽しかった!全体的に決して派手じゃないけれど、クラッシュもいい具合に詰め込まれてて、3連も効果的。そして、この3連のまとまりの音を聞くと、相変わらずまぼの手首のやわらかさに脱帽。リラックスして叩いてるのかなあと学ぶところが多いです。曲のラストのほうで、後拍ハイハットオープンがありますが、最近の私の楽しみは実は、ハイハットオープンのまぼの小技を探すことです。大きな動きがまぼっぽいと思っていたけど、ハイハットの音を聞いていたり、ライブでもいつも動かしてる左足のリズムとかを見てても、ハイハットの音も得意なんじゃないかと思って。実際に、ハイハットオープンの連続のところだけじゃなく、Aメロの繰り返しで出てくる4小節4拍目の裏の「チッ」という音とか、そういうのを楽しみに聞いています。

Feel it

この曲もまさに、イントロ部分とかでハイハットオープンが有効に使われていると思います。ライブではAメロは叩いてないようですよね。ハイハットでリズムを取っているだけ。新潟のライブでイヤホンの不調からか、一度、普通に8ビートで叩いていたことはあったけど。それで、歌詞が終わるときに入ってくるメリハリの音がとってもカッコイイ〜!スネアのロール(1打で連続音)を利かせた音とかも。ギターやベースもカッコイイ曲だけど、ドラムも全然負けてない!サビのライドの裏打ちも気になります。その音を感じて、ライブで乗ってます。それで、気づいたのが、ライブでは途中から左のクラッシュを裏打ちして刻むこと!最初見たときに、とにかくびっくり。左手も自在に、繊細に動かせるまぼを見て、余計に真似したい〜と思うのでした(笑)

何度も夢の中でくり返すラブ・ソング

この曲も、自分自身練習していたこともあって、いろいろ見てました。今回ライブに組み込まれていないのは残念ですが。それで、アルバムバージョンで聞いたとき、まず、アレンジの違いよりも、「どこにいても〜」のハイハットを両手で刻む個所で、それこそハイハットオープンの「チッ」がなくなっていて、とても悲しかった。そこが気に入っていた曲だったので。ほんの些細なことですが、ここでこう来るとわかっていて、来ない音って寂しいなあと思いました。あと、大サビの部分で、ライドとクラッシュの左手のコンビネーション部分が簡略化されているような。曲を短くアレンジした関係上、しょうがないのかもしれませんが、この曲に関しては慣れもあるのか、シングルの方が好きかもしれない。

Heart

第一印象は、「えっ、何〜!?」という感じ(笑)ハイハットとスネアのコンビネーションがすごい!どう叩いてるの?と、すぐに気になりだしました。スネアのボテッとした音にハイハットがカシャカシャ入ってきて、いい音だなあと思ったり。ほとんど終わりの方まで、クラッシュじゃなくて、ハイハットとスネアが主役になっているのに、カッコイイ曲です。もしかしたら、この曲と出会って、私のハイハットに対する目線が変わったのかもしれないですね。ライブでも、ずーっとまぼの演奏を見ていて、とても楽しい!ラストに向かってテンポが速くなるところも、動じずにスネアを叩く姿がいいし、ときにはクラッシュも多めに鳴らしたりとか、いろいろな表情がある曲です。

忘れえぬ君へ・・・

いろいろな表情といえば、曲調がそうなのが、この曲。テレビで最初、サビの方ばかり聞いていたから、Aメロを聞いたときにびっくりでした。サビや間奏は、まぼを見ていると気持ちよさそう。溜めに溜めて、途中で弾ける曲でしょうか。間奏終わりのフィルがいいですね。

Cool so Rock

ふと、ここまで書いてきて思ったのは、新アルバムはクラッシュよりも、ハイハットの方が気になる曲が多いなあということ。そこで、ちょっと違うのはこの曲。なんたって、これはクラッシュとタム回しが目立つ曲でしょう。同時録音形式で収録したと聞きましたが、その躍動感がCDから伝わってきます。しかも、ヘッドホンをして聞いた日には、もう、胸が躍る、躍る。スティックの音から始まるオープニングも気に入ってます。別な意味でちょっと気になるのは、同録ということで、ところどころ、ライドの音が定まっていない部分があるような。その部分に来ると、頭の中で一旦停止になってますから。けれど、それがまたライブ感を醸し出しているし、こういうのもいいですよね。それにしても、やっぱり、クラッシュ連打と目立つフィルがまぼらしい、という曲だと思います。

一秒のOthello〜君に選ばれたい〜

前回のツアーでまぼのドラムを印象付けた曲です。アルバムバージョンは、よりライブ感を持たせたアレンジのような。ただ、ラストの方で、タムとスネアの鳴りがいつもと違うような気がします。あれ?と思ったのですが・・・。パカパカした音になっているというか。それで、気になっていること。このアレンジが「Matsu Remix」となっていますが、これって、まぼがアレンジしたとかそういう意味なのでしょうか???

ジャンクフードの逆襲

この曲は、たっちゃんが自分で演奏していない、とライブで話していましたが、まぼはどうなんでしょう。打ち込みの音に、生のハイハットの音を混ぜてあるような気がします。ハイハットも、他から教えてもらったところでは、演奏したものをコンピュータ処理で、つないでいるような不自然な切れがあると。本当のところはどうなんでしょ。確かに、このハイハットの音も好きな私。

君を想うとき

個人的には、1番でドラムの音が出てこないので、寂しいですね。けれど、2番から、序々に盛り上がっていきますが、リムショットとか使っているのでしょうか?この曲もしっかり練習したので、シングルとの比較が出てくるのですが、より、前回のライブに近づいたアレンジで、まぼの動きがフィードバックしてきます。ゆったり、ミディアムスローの曲だけど、サビではドラムのしっかりした音が響いて、しかも後奏なんて、特にいいですよね。タムとバスドラのコンビネーションとか、面白いし、演奏してても、曲のよさに引き込まれるような気がします。

Brake Down

はじまりから、ドラム全開の曲で、ライブでは途中からステージに現れるのは、反則という気が(笑)CDで聞いていると、手だけじゃなくてキックの音もよく聞こえます。サビに入る前の3連のようなフィルが一瞬止まるような錯覚に入る雰囲気というか、これもメリハリですね。この手の曲が基本的に大好きで、ドラムも基本セットを忠実にそれぞれたくさん使いました、というような派手目な仕上がりがいいですね。ライブで、もっともっと聞きたい!

Love & Peace

シングルのアレンジで一番面白いと思ったのがこれ。評判もいいみたいですね。ストリングス系も、もちろんいいけど、アルバムバージョンでは、音で遊んでる気がします。生音というか素朴な音が多いような感じで、やっぱりライブ向きに仕上がってる。シングルの演奏も、まぼが変わっていて面白いと言っていたから、どちらかといえば、こちらの方が普通にスネアにハイハット、ライドを使っていて、オーソドックスでラクなのかな?

JUMBO

ハイハットの刻みから智也くんの叫びで始まる曲。Aメロから、スネアを片手で叩きまくり!たまに、クラッシュを叩きまくりだったりするし。サビのスネアのストロークは、どういう風にやっているのか、手元が見たい!曲を聞いていても、リズムが走りたくなるから、ライブでのまぼは余計にそう思っているんだろうなあ。CDでは数箇所、スティックで拍を取ってるみたいで、そういう細かな音が聞けるのが楽しかったりします。

Yesterday's 〜Reprise〜

まぼがアルバムで一番好きだと言った、太一くんのピアノ。このアルバム、私は今までの中で一番好きです。新しい発見もいろいろあれば(ライブもそう)、聞いていて何故か飽きない。それよりも何も、やっぱり好きな「音」のせいでもあるんだろうなあ。