ここでは、ディスコグラフィーから見るドラムの感想を書きます。
技術的にわからないことが多々ありますので、間違いもあるかと思いますが、ご了承願います。

Cm
WATER LIGHT
VALE-TUDO
AMBITIOUS JAPAN!
for you
ALIVE-LIFE
トランジスタGガール
必要と思われる箇所にピリオドを打て(制限時間4分10秒)
Hummingbird
ラブラブマンハッタン
男達のメロディー
PARKING
自分のために
Sunset. Sunrise


Cm

アルバムのオープニングがこの曲というのが、ちょっと意外だった。TOKIOのアルバムは、いきなりドカンと来るイメージだったのだけど、今回は違う。
インパクトが少ないような気がして、ドラムも4分の3拍子を優しく、目立つこともなく、忠実に演奏しているかのよう。
でも実際、これを叩くとなると、シンプルだからこその難しさがあるような曲。「タタタ・タタタ」というリズム、その拍子を身体で感じて刻み、他の楽器をリードしていくっていうのは、もしかしたらドラマー冥利につきるような気持ちよさがあるかも。
ライブでこの演奏を見たら、ドラムの音もメリハリがあってしっかりしてる。CDで聞いててスルっと抜けていく曲なのに、奥の深さを感じた。

WATER LIGHT

1曲の中にドラムのいろんなパターンが盛り込まれてる曲!Aメロ、Bメロのメロディーラインの変化に応じて、次々と出てくるフィルとか、聞いてて「うわぁ〜!!!」と唸らずにいられなかった。手数の多さにドキドキしたりして。サビ直前のフィルもたまらない!
全体的にスネアのパコパコした空気感がとっても気持ちいい。その合間でシャンシャン鳴り響くハイハットの音とか、それらの音がミックスされてる。タムのポコポコした鳴りようとかもね。
サビ部分の「WATER LIGHT」のユニゾンも、実際に演奏したら合わせるのが難しそうだぁ〜。聞いてる分には、こういうのはとっても嬉しいんだけど。
このアルバムで、個人的に一番ドラムが映えてる曲だと思いました。が、今回のライブには入らなかった・・・。残念だなぁ。次回は、ぜひともやってほしい!

VALE-TUDO

とにかく賑やか。1番のAメロでタム&フロアタムの連続から8ビートのスネアの音に入っていく展開が面白いなぁ。低音と高音の対比が聞いてて楽しい。
8ビートのスネアの音とスネアのタカタカのみのフィルが基本なんだけど、間奏で、キーボードとベースとドラムの競演がカッコイイし、後奏の決まりきってない無造作な雰囲気、ライドシンバルをスティックのチップで遊んで叩いてるような感じがまたオシャレ〜。
間奏直後の大サビ前、フロアタムとスネアを同時に叩く、「タンタン」というキメの部分とか、そういう曲中のメリハリ部分は好きだなぁ。全体的にフロアタムもたくさん登場してて、ドラムの音の見せ場を全部出しているような贅沢な曲。

AMBITIOUS JAPAN!

めちゃくちゃハデな展開もないし、シンプル。サビ前、テンポがゆっくりになるところ(「知らない街へ〜」というところ)のスネアとタムのタカトン(笑)とその直後のタム(左手)→フロアタム(右手)→バスドラの箇所が、なんだかまぼっぽいんだよなぁ。このほかにも似たようなので、スネア(右手)→タム(左手)→フロアタム(右手)→バスドラというのが、まぼの歌声の直後とラストに連続で出てきて、まさにこの曲の見せどころ。毎度楽しみにして見ています。

for you

サビ前のハイハットが「シャンシャン」と2回入る箇所が印象的。テンポは、割りにゆっくり目だから、演奏すると走りそう。ドラムは素直ですよね。
間奏の部分のバスドラのみ入ってくるところも、緩急がつけてあって面白いけど、曲の壮大さに比べて、ドラムはしっかり仕事してます、というような玄人調かなぁ。ドラムの上に他の楽器が乗って来る楽しさはあるけど。
前半の機械音によるリズムは、どうも苦手・・・。

ALIVE-LIFE

LIVE TOUR 2004で大注目な曲でした。スネアのストロークから始まるし、ドラムの見せどころ満載。いろんなパターンが組み込まれてて、演奏してても飽きないし、とにかく楽しい。
Bメロ後半のクラッシュを2回叩いてスネアに戻ってくるところ、直後にクラッシュを連続で叩いてスネアを叩いて、という一連の動作がたまらない。2番に入る直前の1拍休止とか、そういうメリハリって好きだなぁ。
この曲は間奏がハンパなくカッコイイ〜!ライブでもユニゾンがピタッと決まったときの快感はなんともいえない。
最後、スネアをタカタカ叩いて、フロアタムで終わるのも、ドラムセットをフルに使っている曲の印象そのまま。やり尽くした感があって。この曲はまたライブで聞きたい。

トランジスタGガール

この曲は、曲調自体がカッコよくて好き。ハイハットをオープン気味で刻んでて、シャンシャンとしたハデさが心地いい。ところどころのシメで、スネアのタタという音が入ってきて、なんだか安心する(笑)
ギターソロの間奏でもライドをずっと刻んでて、同様にタタっとスネアが入る。いい具合にスネアが音を締めてる。タム回しとかはないんだけど、スネアの連打とライドに乗るチップの音とで、こんなにカッコよくなるんだもんねぇ。あとは、サビ前のクラッシュとスネアのコンビネーションが、自分でもマネしようと思うんだけど、タイミングを掴むのが難しそう。
どちらかといえば、ドラムは裏方的な曲かな。ベースの音がよく聞こえるし、その上でギターが遊び捲くってるなぁ。

必要と思われる箇所にピリオドを打て(制限時間4分10秒)

初っ端のドラムがカッコイイよー。全般で、ちょっと重みのあるスネアの音が存在感を醸し出してる。さらに音の深みを出すように、2番?の箇所でフロアタムがガシガシ登場。
間奏のジャズ調なところでは、ライドシンバルの繊細な音がずっと鳴ってるかと思えば、スネアが被ってきて、曲の後半に突入。ストーリー性というか、映像が出てきそうな曲だなぁ。
ライブで聞いて、そういやFeel itにどことなく似てるか、と新たな発見(まぼが基本のパターンをFeel itと同じように叩いてたから)。

Hummingbird

ハイハットを細かく刻みながら、スネアを頻繁に合間に入れてますね。シンプルで叩きやすそうな気がするけど、それだけに、間奏から大サビに向かう盛り上がりの部分がパッと華やかで、一瞬唸りたくなる(笑)
アナログチックな雰囲気で曲自体は気持ちが入りやすそう(歌いながら叩きたくなりそう)なので、もしかしたら演奏したらとっても気持ちのいい曲かもしれない。

ラブラブマンハッタン

気分が落ち着く、ゆったりした曲。ドラムも丁寧。Bメロのバスドラとタムがゆっくり回るところなんか、曲の温かさを強調してる。サビの途中途中のキメの場所で、スネアがタカタカ優しい音で鳴ってますね。
智也くんのセリフ部分のバスドラがいい感じ。ほかにも、バスドラが思いのほか登場してきて、低音部が生きてる。
間奏後とかも、フロアタムとタムを交互に叩いてて、ボコボコと低い音が出てくるし、大サビから後半に向かうところも、基本パターンと違って、タムがよく鳴ってる。TOKIOの曲って、曲によってスネアにしてもタムにしても音の響きがいろいろあるから面白いね。

男達のメロディー

イントロはバスドラとハイハットの跳ね具合がオツです!Aメロのパコパコしたスネアとの絡みと、Bメロに向かう部分のフィルもとにかく気持ちいいー。
この曲は、ライブで見て、Bメロの叩き方に、「そう叩くかぁ〜」と嬉しくなった。CDもいいんだけど、ライブのが断然いいよね。
全体的にとにかくふわふわ跳ねる。スネアもバスドラも、演奏してたら疲れそうなんだけど、気分いいだろうなぁ。
この原曲、私が小さい頃に見てた好きなドラマの主題歌だったので、よく覚えてるのだけど、TOKIOバージョンは爽やか系ですね。

PARKING

JUMBOに代わる曲、ってことでできたようなのだけど、ドラムで言えばJUMBOに似てるなぁ、と思った。スネアとハイハットの基本パターンに時々、サビ前の部分でフロアタムが絡んでくる感じが。
ドラムの見せ場はイントロじゃないかな。クラッシュとスネア、フロアタムの掻き合わせに、これから行くぞーっていう気合いを感じる。あとはひたすら体力勝負。普通にCDに聞いてる分には、そんなに速くなさそうだけど、ライブだと絶対に、気分よーく走りそう・・・。

自分のために

やっぱり三三七拍子のスネアとフロアタムを同時に叩く箇所がとっても効果的だよね。最初聞いたときはかなりびっくりしたけど(笑)
この曲、叩いてて気持ちよさそうなんだよなぁ。メロディーラインの8ビートとバスドラの入り方もそうだけど、2番に入ってすぐの、スネア+フロアタムに続いて、フィルが入ってくるメリハリにしても、気持ちがメロディーにすんなりと乗れるもんね。気分爽快。とにかく爽やか。ただ、ヘタをすると、スネアメインのフィルの音のキレが疎かになりそうで、意外にもこういうところに経験値が問われるのかも。
太一くんソロのところでテンポが変わるのは、TOKIOにはよくある曲のパターン。
最後の三三七拍子は、フロアタムの連打とクラッシュも入ってきて、低音部が曲の中に増えてきてるのは、最近のTOKIO曲の傾向なような。10周年のTOKIOを感じる(笑)

Sunset. Sunrise

この曲、音だけ聞いたとき、初めはあまり印象が残らなくて・・・。歌詞を見てから、俄然、曲に対するイメージも変わってしまった。ストレートな詞がいいのと、それに乗っかる音が壮大に聞こえる。
2番で、ハイハットが、ところどころオープンでキリっとした音になってて、こんなにハイハットの音に気が行くのも珍しいかなぁ。この曲に関しては、クラッシュよりも気になる存在です<ハイハット
でも、後半はやたらとクラッシュの連打でハデになってるんだけどね。スネアも頑張ってるんだけど、どうしても、ハイハットに耳が行ってしまう。不思議だなぁ。
この曲、ライブでは絶対に最後に使われると思っていた・・・。違ったね。

盛りだくさんな内容。ごちゃ混ぜではあるけど、それがTOKIOらしいというか。バラエティーに富んでる分、人によって聞き方はいろいろできそう。
シングル曲が多いけれど、全体の曲数が多いからあまり気にならないかな(私はiPod miniでシングル抜きのプレイリスト作っているから余計にね)。
最初は、あまりピンと来なかったこのアルバムも聞けば聞くほど好きになってます。ライブで化ける曲もあるし、ライブバンドらしいアルバムになってるのかもしれないなぁ。
ドラムは以前のようにガムシャラ感あるハデ目なのは減ったけど、シンプルだからこそのよさもあるし、聞きやすい。個人的には、そりゃぁ、ギターやピアノに負けないくらいのドラムサウンドが全面に出た曲が出てくると嬉しいのだけどね。
TOKIOの第二章を飾るのに、ぴったりなアルバム。私は好きです。